女子高生 トイレ考1
何かイベントがあると、一番汚れるトイレ。
朝から、女子トイレを一時間かけてきれいにしていたら、
技能員さんがトイレットペーパーを持ってきました。
彼女は、今年で定年退職だそうで、
「トイレットペーパーは、以前は据え置きしていたんだけど、
今はハンカチを持たない子が多くて、
ペーパーをハンカチ代わりに使ったり、
持ち出す子もいるから、こうやって毎朝運んでくるのよ」
「もう、汚い汚い、××のトイレはひどい!」
聞くと、清掃監督の教員の名も出して、
「ただ、見てるだけで、掃除の仕方を教えないで、
ごくろうさんでハイ!オシマイ!の若い先生が増えてきましたね~」
「進学校だから、掃除なんてと思ってる生徒も先生も多いようで・・・
前の進学校じゃない高校は、ちゃんとしてたもの・・」
「生徒に注意すると、私らには『クソババア』呼ばわりだし~、
もうあきれ果ててしまう・・・」
人を見て、裏表の対応をするのは、
最も唾棄すべき人間だと思いました。
さらに、そういう最低限の人間教育ができないでいる、我々って
いったい、なんなのだ!!
教育の真の目的は、「生きる力」を育てること。
ひいては、「やさしさや思いやり」を育てることです。
この根本が忘れられたら、教育とは言えないでしょう。
少年たちの魂の汚れは、我々の汚れを写す鏡です。
きれいにしたトイレの壁に張り紙をしました。
「トイレを汚す人は、心も汚れます。
みんなが使うトイレをきれいに使いましょう」
さてさて、効果があるでしょうか・・・