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気ままなライフ日記

千の風になって

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千の風になって』 新井 満著 講談社 1000円



この詩を知ったのは、もうずいぶん前になります。

今日ふと また本を開いてみたくなりました。

詩を紹介します。



私のお墓の前で  泣かないでください

そこに私はいません  眠ってなんかいません

    千の風に   千の風になって

  あの大きな空を  吹きわたっています




  秋には光になって   畑にふりそそぐ

 冬はダイヤのように   きらめく雪になる

  朝は鳥になって    あなたを目覚めさせる

  夜は星になって     あなたを見守る





  私のお墓の前で   泣かないでください

 そこに私はいません   死んでなんかいません

    千の風に    千の風になって

  あの大きな空を   吹きわたっています



     千の風に     千の風になって

  あの 大きな空を   吹きわたっています


  あの 大きな空を   吹きわたっています




新井さんが作詞作曲もなさいました。
  
 試聴版→http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A017661/VICC-35003.html

旧友の奥さんが48歳で亡くなられて、

お悔やみの言葉もかけられないでいた時に

出会った 作者不明の西洋の詩。

生者ではなく、死者が書いた詩。

この詩の不思議なパワーに驚いた新井さんが、苦心の末 翻訳したのです。

「風とは何か。・・・

 生まれたと思えば、すぐに死ぬ。

 死んだと思えば、すぐに息を吹き返す。

 そうだ、風とは息なのだ。大地の息吹なのだ。

 地球の呼吸なのだ。

 千の風になるとは、

 大地や地球や宇宙と一体化することなのだ」


 そのとおりだと私は思いました。

 私の母も46歳で脳血栓という病気でなくなりました。

 それから祖父・叔母・姑・愛犬・・と看取り

 死とは何か・・・と考えてたどりついた結論は同じでした。

 死は再生であるともいいます。

 とすれば、私の命もいずれは

 光の粒に戻り、風となって

 大きな空を吹きわたるでしょう。


 私が空を見るのが好きなのは、そういう理由からなのです。