narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

硫黄島からの手紙


御用納めで、今日は早めに終業。

帰りに、ずっと見たいと思っていた『硫黄島からの手紙』をみました。

クリント・イーストウッドが、日本人の精神を理解してここまで描けるとは・・


日本の映画監督は、どう感じていらっしゃるでしょうか。


それにしても、硫黄島の存在すら知らない子どもたちが多い今の社会。

彼らの犠牲の上に、平和が成り立っていることを思えば、


お正月を、飲めや歌えとお祭り騒ぎするよりも、

戦争や平和の歴史を、子どもたちに伝えることも必要だと思うのです。

私も、この映画がきっかけで

硫黄島ってどこにあるんだっけ?と、地図検索する浅薄さでした。



戦後の教育は、何か大きな欠陥があるような気がしてなりません。


今年は、相次いで発覚した必修科目の履修漏れ問題。

地方の進学校は、県教育委員会や地域、保護者からの要請で

大学受験対策を重視するあまり、

「読み替え」「裏カリキュラム」という裏技を編み出したわけです。




大学側も、本来は幅広い教養を備えた人間教育をすべき場なのに、

教養を軽視した効率優先の入試システムのまま、無関係なそぶり。


実態にそぐわない、学習指導要領を錦の御旗に、

学校に押しつけるだけの文部科学省も、大問題。


こうして、責任の所在が全く見えなくなってしまうのです。


こういう教育現場って・・・戦時中の金科玉条の「帝国主義」「軍国主義」と

同じ体質なんじゃないかしら・・・


そこで、自分のアイデンティティーをどう確率していくか。

現実に、生徒たちが進路達成のための努力をしているわけで、

国公立何人合格!のために・・・ではなく

生徒の喜びを共に分かち合う「教員」でありたいのです。

カッコつけてイヤなヤツと思われるかもしれませんが、

たくさんのジレンマを抱えながら、

心ある仲間の大半は、身を粉にしてがんばっています。


今回のことで、

教育や教養の意味、日本人が戦後失ってしまった「精神性」を

どうやって立て直していくか、

一人ひとりは、イイヤツなのに

集団になると、なんで狂ってしまうのでしょう?人間って。

日本人って。


硫黄島』のガスは、今も、充満しているようです。

しかし、

人生は 希望に満ちたものでありたい・・・。