narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

ジンジョウ?!

一学年の小論文の授業で、語句の意味調べをさせていたら、
生徒が「人情」をジンジョウと読んでいたことがわかりました。
当たり前に読めるはずだと思っていたので、こちらはビックリ!
彼らの生活圏内に、人情は「死語」になっていたのです。
訂正させて意味を調べたノートを点検すると、
人情の意味→人間の感情の一種、と書いてるのがほとんど。
「おもいやり、なさけ」と答えていた生徒は、ごくわずかでした。
私の世代は、「義理人情」が日本人の最大の美徳であり、誰に教わったわけでもないのに、
生きる上での指標にもなっていました。
ところが、今の高校生には、規範としての「義理人情」は存在しないのです。
イジメ、敬愛精神の欠如、ジコチュー・・にもなるわけだ。
経済効率至上主義の国づくりのあげくの果て、
日本人の「心の核」であった、人情が消えてしまった。 家でも学校でも教えてこなかった。
履修科目のうち、理数英ばかり単位を増加する一方、芸術科目や生活、家庭科目を
大幅に減単して、情操教育がなされていない「砂漠化の教育」。
寅さんの映画が終わったころからかな、それとももっと前からか・・
人情・・ジンジョウと読む子どもたちが、人工知能から生まれたアンドロイドに見えて
私は愕然として教壇に立ち尽くしました。

気をとりなおして、
俳句は、その流れに歯止めをかけるキッカケになろうかと思うのです。
自然を良く見て、森羅万象を詠むのが俳句創作だから。
感覚を研ぎ澄ますことが求められます。
俳句を見るとわかる。皮膚感覚が失われている子どもが絶対的に多いのです。
「狼のごとしひっかき傷なめる」のような句は詠めません。
そこまで意識して取り組んでいたわけではないけれど、これからの国語教員は
「詩・短歌・俳句」の単元を飛ばさずに、もっと大切にしたほうがいいと思います。

今日、病院で会った友人からいただいた「手作り凍み豆腐」を使って煮物をしました。
友人の病状…悪化しているようで心配です。
                                                                           出汁が良ければ、濃い味にしなくても美味し
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