narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

推薦入試がもうすぐ始まる。


読売新聞に、

来年度さらに「5割に拡大する国公立大学のAO・推薦入試」記事が。

なんだかな~~。

昔なら、優れた生徒に対して学校側から持ちかける推薦が

ネコモシャクシも「我を推薦せよ!」と言ってくる・・・時代になったな~。

「推薦」という言葉の意味すら、わからなくなってきます・・・


いいんですよ~。

生徒の志望達成のために我々は全員協力して

総力を傾けて、「調査書」を作成します。

あることないこと、ないことないこともあることにして

人物評価も、現実の彼や彼女の、真逆の人物を想定して

理想の

高校生像をつくりあげ、クラス担任が必死で「作文」して大学に送付します。


それから、


小論文も、面接指導も、


短期の付け焼き刃で教えたノウハウを、「見抜かれないように」


生徒のボロがでないように、

念に念を入れて前日まで何遍もレッスンして

試験日までに、「完成」させます。


涙ぐましい日々。

これらの期間に、そうとうへこむ生徒たちも多く


自分の非力を自覚した生徒の「気づき」が自己変革となり、


それまで、茫洋とした高校生A,高校生B・・・が次々と


「名前を持った存在」として、立ち上がってくるのです。



私たちの目の前には、

そうやって、はじめて

カオス(混沌)の世界から 実体を持ってコーディネイトされた

受験生Aさん・B君が仕立て上がる。


格通知を目にしたとき、心底ホッとするのは・・・


我々の方なのです。(汗)


物理学の世界では、この宇宙で動かないモノは存在しません。

即ち存在するモノは全て運動しているということであり、

素粒子から宇宙全体まで

動いていて、それは回転しているのです。


螺旋状の連動する「量子力学的高校生」を

クールにプロデュースして、加工し、

「もうひとひねりだな・・」と思いながら、サポートして

名前を持った受験生ひとり一人の化学反応に立ち会うとき、

教員というのは

いい仕事だな・・・と思うわけでありますよ。

(汗)


しかし、無事合格したと思えば、


全然勉強せずに、単位を落としたの、

留年の・・という親泣かせの知らせがあると、


深いため息が。


なんだかな~~~。


一般入試で実力で合格した学生よりも

力がないからでしょうか・・・。



嬉しいことも楽しいことも


過ぎてしまえば、またリセットされて


新入生との出会いが始まります。