narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

侠客の世界

行ってきました。「今ひとたびの修羅」
堤さんご結婚後の初舞台は如何?と期待していたとおり、
素晴らしい演技に泣きました。さすが!リア充
 
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1985年3月に新橋演舞場中村吉右衛門の飛車角、太地喜和子のおとよ、芦田伸介の吉良常といったキャストでの初演以来、長く忘れられていた脚本を見事に再生させた舞台でした。
現代の若者には、侠客の義理と人情のために、好きな女性をも捨てるという価値観がピンと来ない人もいるでしょうが、私はもともと子ども時代から見慣れている映画だから、すんなり入れました。
演出は、 いのうえひでのり。 「劇団☆新感線」、ゲキ×シネでおなじみのテンポの速い回し舞台と音響、照明、音楽の相乗効果は、いのうえ歌舞伎と言われるだけの見応え十分でありましたが、
昭和初期の渡世人の生き方と軍人との相反するカラミが上手く伝わってこないような気もしました。
もっと親分子分の絆の深さや、飛車角が愛する女性を振り切ってまで、損を承知で義理を果たさなければならない「切った張った」の世界観が描かれていなければ、哀しさや「滅びの美学」が強調されないのではないかと内心いぶかしみつつも、堤さんや風間杜夫さんの重厚な演技に引き込まれ、エンディングでは身を乗り出し、目を潤ませて深い余韻に浸るばかりでした。見事な舞台でした。
殺陣の場面、前の席で見たら迫力あるだろうな~。SS席が全く入手困難で(>_<)。
次からシスカンパニー堤真一の会に入会しようと友人と決めました。
そしたらきっと良い席が選べるにちがいないと。それにしても・・・吉右衛門様と
太地喜和子様のおとよ・・・どんなだったのかしら。。タイムトリップして最前列で観劇したい。