narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

舟を編む

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行ってきました。『舟を編む
良かったですよ~!!
観る前は、「辞書を編纂するのが2時間の映画になるのだろうか?」と
疑心暗鬼でしたが、
想像を超えていました。秀作!


さすがだわ~監督さん。
川の底からこんにちは』というDVDを見た時、
良い映画を作る監督さんだと思ったので、お名前を記憶していました。
ちょっぴり笑いもあり、加藤剛さんや、大好きな小林薫さんの渋い演技も映えて、
きちんとポイントが締まった作品でした。
驚いたのは、松田龍平くん。
大学院で言語学を学んだという、営業が全く苦手な学術肌のオタクの風貌や仕草、
小走りに走る格好までリアルに研究されていて、実に卓越した馬締君らしさw。

親の七光りという重圧をよくぞ超えられて、いろいろな大作(秀作)に出演されて
ほとんどの作品は観ていますが、今回の彼に与えられた役は、これまでの龍平カラーを払拭するものでした。
上手いわ!こんなに上手い役者さんになられて、お父さんはさぞや天国で喜んでおられるだろうと、まるで親戚のおばさんみたいな気持ちでスクリーンに拍手をおくったのでした。(心の中でよ)
オダギリジョー君は芸達者だからいまさら言うこともありません。
宮崎あおいちゃんの包丁を握った板前姿は「絵」になるわ。
空気がピンとして、清浄。
やはり上手い役者さんなのでした。

しかし、言葉というものを20年もの年月をかけて編む人々のドラマが、
見る者に、これほどの熱い感動を与えるとは。
やはり「言霊」の計り知れないパワーを実感しました。