narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

床の間男 その1

  床の間男、それは夫です。

まるで明治時代に生まれたような、星一徹キャラ。

若いころ、何遍テーブルをひっくり返されたことか。

「こんな料理、食えるか!」

時々、なんでこの人と連れ添っているのか、

わからなくなります。

なにしろ、他人に厳しく自分に甘い。

昨日も、庭師さんが「イチイの木」をチェーンソーで

剪定したのに腹を立て、「できないなら帰れ!!」

暴言を吐き、若い人ひとりを帰してしまいました。

「今まで何人も庭師を頼んだが、チェーンソーなんて

前代未聞だ!!」と怒る怒る。

庭木は繊細なんだから、手で剪るのが当然という夫の

言い分もわからないではありませんが、

せっかく紹介していただいたのに、申し訳ない気持ちで

いっぱいです。

もう、その庭師さんには頼めません。

NTT職員、看護師さん、電気屋さん、郵便局員

シェフ、町内会、私の実家などなど・・・

いろんなガチンコがありました。

自分が正論を言っているのだからと、1歩も譲りません。

プロならプロらしい仕事をしろと。

カッコイイ~!と若い時には、思うこともありましたが、

もういい年になってもそれだから、「床の間男」さまさまです。

なのに、人のことを「何様のつもりだ~」よばわり。

こっちは、仕事を終えて帰ると、誰とどんなバトルを

繰り広げたか、さんざん聞かされるのです。

たいていは、ふんふん聞き流していますが、流し方が雑だと

矛先がこちらに向けられます。

過去世が、ヨーロッパの刑務所の看守だったせいでしょうか。

夫は、父である私の娘だった時もあります。


電車男」のせつないハートは、人を感動させますが、

「床の間男」の夫は、人を凍らせます。

今日も帰れば、どんなバトルが待ち受けているのやら・・・

今夜も私は、涙で枕をぬらすのでしょうか~。