🔷 庭の葡萄
この猛暑で味がいまいちでしたが、美味しくいただきました。お隣にもおすそ分けしたよ。
がんばった稲たち、順調に育っています。
どこからか飛んできたタネが、芝生の上で咲きました。紫がまぶしい美しさです。
🔷 わたしの献立日記
腎臓が片方しかない９５歳の父に作った毎食の献立日記を、ブログに記録しています。きっかけは私の好きな女優さん、沢村貞子さんの本に『わたしの献立日記』があり、日々の食卓が同じにならないように、３０冊も書きためて、どの献立も彼女の人柄と季節の移ろいが感じられて、実用的でもある本に感銘を受けたからです。忙しくてもひと手間かけるコツや工夫も紹介されていてすぐに役立つのでした。２００５年からブログを初めてもう１８年になります。いつしか台所仕事の愉しみになり、料理写真を美味しそうに撮る習慣がつきました。献立に迷った時に、過去のブログ記事を参照すれば、当時の暮らしぶりが蘇ってきます。おいしいものとのめぐり逢いは「運」がいいと思えます。いい加減なものや同じものばかりじゃ生きている甲斐がありません。老父の残された食事の回数を思うとき、せめてささやかな食卓でも父に満足してもらえるようご機嫌をとらなければ。それは私の喜びでもあります。寒い時はあたたかいものを。暑い時は冷たいものを。気どらず、構えず楽しみながらゆっくりいただきます。
「俳句」も、人生最高のぜいたくといえます。日々の季節の移ろう事物や人の影は、今ここに現れているのです。鳥の声、花の色、水の流れ、雲の姿すべて。言葉遊びの極致といえる俳句を楽しみ分かち合えるお仲間に出会えたことも一つの「運」。本当にありがたいことです。
さあ、今日もささやかな十七文字の宇宙世界を一生懸命こしらえましょう。最高のぜいたくな時間。
