narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

アテルイ考

蝦夷だけでなく、出雲族 ホピ族も同じ運命をたどってきた。
勝者の都合のいいように歴史がつくられるので、敗者の記録が残されていないし、
今となっては、蝦夷アイヌと同じかどうかも不明である。
しかし、彼らの残した土地への思いは「地名」となって現存しているし、
少し土を掘れば、遺跡物の中に彼らの精神性が確実に宿っているのは否めない。
いまさら大和族の侵略を責めても、詮ないことであろう。
すべて時が過ぎれば、幻となるのだから。
ネイティブアメリカンのホピ族酋長が、合衆国大統領に宛てた手紙を読むと、
昨日のドラマ中に、アテルイが主張したことと同じ言葉があった。
 
【引用はじめ】 
「この大地は、ホピの人間にとって、そしてこの大地のすべてのインディアンにとって、聖なるわが家である。ホピの人間にこの大地がさずけられたのは、武力に頼ることなく、謙虚な祈りによって、伝統的かつ宗教的な指図に忠実に従うことで、われらの偉大なる精霊マーサウに誠をつくすことで、この大地を守護するためである。われわれは今もなお独立したひとつの国である。われわれの旗はわれわれの大地の(われわれの古代の遺跡の)ありとあらゆるところに、今なおかかげられている。いかなる白人がわれわれの大地の岸辺にやってくるはるかにずっと以前から、われわれは自治独立した国の人びととしてあり続けた。偉大なる精霊が創り計画されたものは、地球のいかなる権力もこれを変えることはできない。」
【引用終わり】 
 
これは、調和した世界を保ち続けた東北の民の言葉と重なる。
インカやアステカ、キルトにも通底する「真理」である。
武器や鉄、文字を持たずとも高い文化を形成するには、ある種の精神の高さが求められる。
太陽神や自然を崇拝する精神性は、これからの時代に不可欠な要素に思える。
今こそ「謙虚な祈り」によって、この大地を蘇らせるのだ。
 
                      わらび餅とお薄    イメージ 1