ヴィヨンの妻
モントリオール映画祭で、
最優秀監督賞を受賞した『ヴィヨンの妻』が
来月に全国ロードショー。
ちょうど太宰治生誕百年にあたる年に、こういう賞をもらえるなんて
やはり、不思議な感じがする。
『おくりびと』も同賞を受賞して後にアカデミー賞をとったから、
決してどこかの賞みたいに、
お金の見返りにもらったわけではないのだろう。
しかし、なんで『ヴィヨンの妻』が?
浅野さんと松たか子さんが良かった?
根岸吉太郎監督の演出が良かった?
昔、ATGの映画にはまっていた頃、
『遠雷』という根岸監督の作品を観て、
当時の農村の若者の「匂い」が印象に残った。
永嶋敏行さんと石田えりさんがエネルギッシュでとっても良かった。
きっと俳優さんの力を引き出すのがうまい監督さんなんだろう。
『おくりびと』の滝田監督も、根岸監督も共に
日活ロマンポルノ出身だった。
そうだ、周防監督も(『Shall we ダンス?』の)
当時のその手の映画って、単にイヤラシイっていうんじゃなくて、
独特の情感と実験的な芸術性が試行されていて、濃かった。
今のは、即物的すぎる。
にしても、
あーいうダメンズを献身的に愛する女性の物語って
今までくさるほどあったのに。
珍しい話でもあるまいに。
どこが良かったのか、審査のコメントが知りたいな。
外国人に、日本独特の精神性が理解されるのは、
やはり嬉しいことである。
新潮文庫とか一気に売れてるに違いない。
日本人って。。(笑)
あしたっから土曜日まで、県庁所在地に出張です。
びっちり缶詰状態で拘束されるオシゴトです。
ストレス発散のため、
帰りに、おいすいものでも食べてこようっかな~♪